毎年実施される草刈り
自治会活動の中でも、多くの地域で毎年実施されているのが草刈り作業です。
道路沿いや河川の土手、集会所周辺など、地域環境を維持するために欠かせない活動ですが、その一方で一定の危険を伴う作業でもあります。
先日、自治会の草刈り作業に参加した際、改めて気になったことがありました。
それは、多くの参加者が保護メガネを着用していなかったことです。
長年農業や草刈り作業に携わってきたベテランの方々ほど、その傾向が強く見られました。
地域コンサルタントとして様々な地域活動に関わる中で、安全管理は活動の継続性にも関わる重要なテーマです。
今回、草刈における保護メガネの必要性について、現場で感じたことをお伝えしたいと思います。
飛び石は決して珍しいことではない
刈払機による草刈り作業では、飛び石が発生することがあります。
作業中に地面に埋まった小石や固い異物に刃が当たり、それが高速で飛ばされるためです。
実は私自身も過去に飛び石が頬へ当たった経験があります。
一瞬の出来事でしたが、想像以上の衝撃と痛みでした。
幸いにも当たった場所は頬でしたが、もし数センチずれて目に当たっていたらと思うと、今でもぞっとします。
それ以来、私は自宅の畑での作業であっても、必ず保護メガネを着用するようにしています。
自分の畑と地域作業では条件が異なる
農業経験のある方であれば、自分の畑の状況はよく把握しています。
どこに石があるのか。
どの場所に注意が必要なのか。
長年の経験によって予測できる部分も少なくありません。
しかし、自治会活動で草刈りを行う場所は必ずしもそうではありません。
道路法面や河川敷、空き地など、普段は管理していない場所を作業することもあります。
そのような場所では、
- 地中に石が埋まっている
- 以前の工事で残った資材がある
- 予想外の異物が隠れている
といった可能性があります。
つまり、自分がよく知っている畑よりも不確実性が高い環境で作業しているのです。
その意味では、地域作業こそ安全装備の重要性が高いと言えるでしょう。
なぜベテランほど保護メガネを着用しないのか
興味深いのは、経験豊富な方ほど保護メガネを着用しない傾向が見られることです。
もちろん個人差はありますが、地域活動の現場では珍しくない光景です。
理由はいくつか考えられます。
まずは長年の経験による安心感です。
これまで何十年も作業してきて大きな事故がなかったため、「今回も大丈夫だろう」という感覚が生まれます。
また、周囲の人が着用していない場合、自分だけ装着しにくいという地域特有の空気もあります。
さらに、
- メガネが曇る
- 暑い
- 煩わしい
といった実用上の理由もあるでしょう。
実際、私も花粉症の時期にはマスクと併用するため、保護メガネが曇ることがあります。
決して快適とは言えません。
それでも、目を守ることの重要性を考えれば、優先順位は明確です。
「慣れ」が安全意識を下げることもある
地域活動を見ていると、草刈り以外でも似たような場面に出会います。
例えば焚き火です。
長年火を扱ってきた方ほど、驚くほど火の近くまで寄ることがあります。
本人にとっては慣れた距離感なのでしょう。
しかし、周囲から見ると少し心配になるほど近いこともあります。
これは決して経験を否定する話ではありません。
むしろ経験があるからこそ、感覚的に判断できる部分も多いはずです。
ただ一方で、「慣れ」が危険への感度を下げてしまうこともあります。
地域活動においては、この点を意識することが大切ではないでしょうか。
安全対策は地域活動の継続につながる
現在、多くの地域では担い手不足や高齢化が課題となっています。
そのような中で、草刈りや清掃活動などを担ってくれる人材はとても貴重な存在です。
だからこそ、一人ひとりの安全を守ることが重要になります。
万が一、大きな事故が発生すれば、
「危ないから参加したくない」
という人が増える可能性もあります。
地域活動を持続させるためにも、安全対策は単なる個人の問題には留まりません。
地域全体の課題として考える必要があります。
おわりに
保護メガネは、決して高価な装備ではありません。
1,000円もしないでしょう。
しかし、その小さな装備が大きな事故を防ぐことがあります。
地域活動を続けていくためには、経験や慣習だけに頼るのではなく、時代に合わせて安全意識を更新していくことも大切です。
私自身も今後、草刈り作業では保護メガネを着用し続けたいと思います。
そして地域活動に関わる一人として、「安全に活動を続けられる地域づくり」について考え続けていきたいと思います。

コメント